こんにちは。今日は「ROE」について考えてみたいと思います。
ROE(自己資本利益率)=純利益/自己資本×100
※自己資本=(純資産-新株予約権-少数株主持分)
となっております。
株主の資本を使っていかに効率よく純利益を生み出せているかの指標になります。
例としてスタジオアタオを出しますが、このROEがコロナ禍以前においては24.9%もありました。これは日本の上場企業の平均値が8~10%である中で驚異的に近い数字となっておりました。
しかし、次年度は純利益0を予定しているため、ROEは0%となります。これは株主資本を有効に使用できていないと糾弾されても仕方ない数字になります。
私は基本的には将来の予測値としてのROEは信用していないため、実績値(できれば過去数年の実績値)が望ましいと考えておりますが、スタジオアタオのような過渡期にあたる企業にとっては、悪いほうの予測値について十分に考慮しなければならないと思います。
この事例については、なぜROEがここまで極端に下がってしまったのか、を分析することにより、その企業の現在の立ち位置が見えてくるのではないかと思います。
企業のゴーイングコンサーンを考えた時に、通常、利益を出し続けなければ企業は存続しないものと考えられます。ROEを重視することは純利益をしっかりとチェックするということなので、ある意味当たり前であると思いますが、ROEを深堀する上では、やはり事業の中身の精査に踏み込んで、どういう状況でどのようにこの純利益が生み出されたのか、を分析する必要があるように思います。
そういう意味では、前述のスタジオアタオのような会社は非常に分析がしやすい会社であり、例えばオリックスのような複雑なコングロマリットでは私にはどのようにしてその純利益に至るのかが正直分かりません。
投資をする上では、ROEが何%と上っ面の数字を見ることは簡単ですが、実際、どのような経緯でその純利益が生み出されたのか、その辺りが重要であるように思います。
またよく分からない概論のようなことを書いてみましたが、こういう文章を書くのが好きだったりします。また時間があれば詳しい実際の思考過程、分析も載せることができれば面白いのかなと思ったりしました。
なお、このようなファンダメンタル分析は非常に知的好奇心を満たしてくれる一方で、株式投資のパフォーマンスとの関連性については疑問符が付きます。
どちらかというとキャピタルゲインを得るというよりは、損失を限定するための下限を自分で見定めるために使うイメージを私はしております。
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- 2021/05/15(土) 11:30:19|
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