おはようございます。今日はスタジオアタオの営業CF赤字について思っていることを簡単に書いてみたいと思います。
営業CFは簡単に言うと「本業の儲けから生まれた自由に使える現預金」と言えると思うのですが(簡単に言いすぎて語弊があったらすみません)、私は営業CFが赤字の会社が嫌いです。なぜなら、営業CFが赤字ということは本業で儲かっていないことを表していることが多いからです。
スタジオアタオについて、元々は営業利益率が素晴らしくこの営業CFが会社規模に比べて大幅に黒字であったことから、何と経営の上手い会社なのだろうと関心を持ったことがスタジオアタオを投資対象とする始まりでした。
ところが、20年2月期決算では744百万円の黒字であった営業CFは、先日の21年2月期本決算では▲181百万円の赤字に落ち込みました。これはコロナ禍において売上が落ちたことと、イルメールの販促費が重しとなってこの数字になっているのですが、現状は現金同等物が潤沢にあるとはいえ、本業で資金ショートしている分を銀行からの借り入れで賄っている構図となっていると思われます。
販管費については、20年2月期には6.2億円だったものが21年2月期に10.9億となっており実に4.7億も増えています。
この4.7億というのはコロナが収まった場合にスタジオアタオに期待できる純利益額とほぼ同等であり(成長を考慮に入れない場合)、個人的見解では、何がなんでもイルメール事業を軌道に乗せるぞという社長の社運を賭けた意気込みが感じられます。
私はスタジオアタオの社風なども調べた上で、その保守的な経営姿勢を知っているからこそこの起業の未来を信じて投資を続けているわけですが、これは無形資産なわけです。
厳しいことを述べると、素人ながら財務的に(グレアム的定量ファンダメンタル分析的に)見た場合には元々「営業利益率20%以上を誇る超盤石小型優良起業」から、「未来がどうなるかも分からない事業に営業CF赤字を垂れ流して、その資金ショート分を銀行からの借り入れで賄っている起業」にスタジオアタオは成り下がってしまったと言えないこともないと思います。
市場はその辺を見透かして今の株価になっているように感じます。コロナ禍であってもイルメールが本当に成長軌道に乗れば株価は必ず右肩上がりになります。
もちろん、私はスタジオアタオがダメになったとは思っておりません。現実にイルメールも伸びてきていますし、この類の商品はいつどういうきっかけで爆発するか分からないので「神戸から世界へ」を信じてずっと持ち続けるのみなのですが、スタジオアタオに関して営業CFが赤字になっていることについて言及しているホルダーさんがあまりいないように感じたので敢えて厳しい意見をここに載せることにしました。
客観的に見て、現状は財布やバック等のCFだけではイルメールの販促分を賄えていないからです。
最後に補足だけしますと、現状生み出せるCFだけではイルメールを軌道に載せることは難しいと判断して、おそらくは残りの現預金同等物を鑑みて10億借り入れの上、従来コロナ以前の純利益相当分までは勝負を賭けようと、そういう判断だと思います。
良いことだけではなく、たまには悪いことも書いてみました。
上記は全て私見ですので、私の認識間違い等々ありましたら是非御指摘等をお願いいたします。
現状5300株、瀬尾社長、期待してます!!
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- 2021/05/09(日) 07:56:59|
- スタジオアタオ分析
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